KONBINI立ち上げ時にも少し触れましたが、改めて
何故KONBINI?なのか
この名前はそもそも10年近く前から考えていて、自分が何かするならKONBINIって名前で活動したいと決めていて(KONBINI STYLEって名前のblogは5,6年前位から始めてる)
因みに自分のKONBINIの元ネタはフランス発のdigital media company の
KONBINI から取ってます
そもそも自分のKONBINI(コンビニ)は英語(convenience store)ではなくて日本語なわけ
インターネットの普及により超加速していく圧倒的な情報流通
そんな時代のインスタントな情報収集、インスタントな情報発信と言う社会風刺な意味合い
もう1つは深く1つの物を掘った統一性ではなく、一見統一性が無いようだが
現代ストリートで今あれば良いなって思えるデザインが気軽にすぐ手に入る、そのファッション的便利感という意味も兼ねてKONBINIという名前にしたんです
ローマ字表記にしているのはセレクトが殆どインポート物なので
逆輸入的、海外でたまに見かけるちょっと微妙な日本語の店名みたいな
なんかそういうノリもアイロニーで面白いなと思って付けたネーミングでしっかり意味があるんです
あとはファッションとは何か?について
自分は正直そこまで難しく考えてなく
衣服は毎日身につけるものだし、ファッションを楽しめば日常を退屈しない
すべての物事にファッションは付いてくるので付加価値をつけて楽しめると、人生は素晴らしくなる
"無くても困らないけど、あれば何事も楽しくなるもの"
高校入学したてはbeauty:beastや20471120、時に頑張ってW<。Vivienne Westwoodは高過ぎて指を咥えて見ていたな
その後は古着に興味を持ち始めオールドスケートものやRalph Lauren、原色がパネル調に切り返されたアウトドアブランドなどを着るようになり
2000年を迎える辺り(高校2年から3年)はたしか空前のDJ、ダンスムーヴメントがありハードパーマにTommy Hilfigerを細身で着るシティスタイルに走り
そこから服飾の専門学校に入ったらRAF SIMONSやMartin Margielaのアーティザナルにどっぷり興味を持ち、ヨーロッパ旅行で憧れのVivienne Westwoodのパイレーツブーツを買い
そして専門学校卒業してからはエキセントリックなニュークリエーターに興味を持ち
パリでコレクションを発表していた時代のJEREMY SCOTT、後はBLESS
アストアロボットでKIM JONESを扱う前、DAZEDに乗っていたファーストコレクションを血眼で探したり
PATRIK SODERSTAMと言う超クレイジーな洋服、NOKIなんかも着てたな
その後はVivienne Westwoodのvintageを集めたり、marjan pejoskiのカジュアルラインKTZにも興味を持ったなー
後に徐々にハイエンドに走り出し、ケイトモスがBALENCIAGAのBAG持っるからって
持ったり
どうもHedi Slimaneには抵抗があり、Lucas Ossendrijverが手がけたLANVINのメンズのデビューコレクションに惹かれ大阪に取り扱いが無い時代にわざわざ銀座まで大金握りしめて買いに行ったり
そのまま加速が止まらずMacQueenやGallianoも買ってた
そこから加速止まらなく飛びたってファッションをゴールしたって思ってしまうことには気を付けています(ハイエンドがゴールという設定はナンセンス)
自分はある程度幅広くファッションを身にまとったおかげで、色々と冷静に見れるようになったんです
もう少し身の丈をわきまえ、でも日常を少し豪華にするようなクリエイターの洋服を普段の地に足ついたスタイリングに混ぜる楽しさ
上記には書いていないけど、ユーロトラッドスタイルのBarbourやMACKINTOSH
ユーロミリタリーや90sスポーツブランドなども結構着ていたので、とにかく今に至るまでの経緯は無駄では無く感性と知識として財産になりました
今、KONBINIでの表現は90年代から2000年代に掛けての自分の周りを取り巻いていた等身大ストリートアイテム(に、vintageのVivienne愛が混ぜられています)
自分のファッションの原点を、今までの感性と知識から再度ブラッシュアップしたスタイルになっています
勿論、世の中のストリートファッションの流れとも合致している流行でもありますが
ユースカルチャーではあるが、余裕ある大人に向けたノスタルジーなファッションとしても提案したいのです
大人になるに連れ、お金に頼らないとファッションを楽しめない人も多いのが現状ですが
そうじゃなく今の時代をファッションのスタイリングで楽しんでほしいと思うのです
正直性格が曲がっている自分はこのファッション業界に不平不満だらけでw
その不平不満をつらつら文章にしたり、ぎゃあぎゃあ口に出すとただの捻くれ者ですが
そのアイロニーを日頃のスタイリングで表現するのが面白い
自分の考えているファッションって言うのは本来は若者のカルチャー
はたまたゲイや女性の為のカルチャーと考えています
その中で男性は性的マイノリティー感じるファッションスタイリングは難しい(どうしても可愛いものを可愛いと言えない風習は拭いきれない)
そのモードファッションカルチャーに対して理解は示すその上でアイロニーな表現をするのが本当に面白く、これが大人のファッションの楽しみ方なんだと思うんです(だから今はDemna Gvasaliaが好き)
※アイロニー、アイロニーって言ってるのは"皮肉"をオシャレに言っているだけです
書きたいことは山ほどあって
従来のモードファッションと呼んでたカルチャーは2000年代中頃で終わってて
デジタルカルチャーが発展しだしてからは全くもって従来とは違うモードファッションに変わってる
だから今のモードの牽引はグラフィック、コラージュ、カスタマイズなどのデジタルや再構築
現在のVirgil AblohやKIM JONES見てたらわかると思いますが
今のモードはクルー感(色々な名のある人間達の集まりにより、個人とは違う組み合わせのエネルギー)
俺たちクルーがモードファッションなんだっていう、まるで仲間達でストリートで屯ろするようなスタイルが旬なわけで(自分は少し苦手なやつ)
そこには従来のモードファッションは一切無く、でもそれが今の世のモードファッションスタイルであることも現実で
だから以前までのモードファッションはarchiveされていき
従来のモードファッション、現代のモードファッションははっきりと別れた価値観になっていて
そのボーダーライン上、垣根となったある一定間のモードブランドに爆発的一時価値が付き出したりと忙しく、、、
とキリが無いのでこの辺で1度文章切ります
なぜ久しぶりに文章を書いたかというと
KONBINIもかれこれ3年ですが
やっと1/19、1/20にPOP UP STOREをやる機会が出来るという嬉しさ
今までは特別焦って開催しようとは思っていなく、色々と思い入れがあるからこそ開催する場所は選びたかった
やっぱりどうしてもインターネット上のファッションというのは単なる情報であり
現場から産まれるものが本当のモードファッションで、だからオンラインストアだけの運営の自分にとってPOP UP STOREは凄く大事な機会
そしてこんなマイノリティなファッションの考え方をしているアウトサイダーな自分を評価してくれている、今回のきっかけを作ってくれた人
もちろんここまで3年続けてこれたのはいつも買い物してくださるお客様がたあってのこと
本当に皆様には感謝感謝です
今回のPOP UP STORE(ポップアップストアと言っているけど告知はLIMITED STORE)
あまり作り込んだ空間は作れないけれど、商品ラインナップとよくしゃべる自分を楽しんでくれればと思います
置いてある商品を"古着"という単語で括らないでください
自分のフィルターを通った、すべてKONBINIというブランドものです
2日間だけですが、よりたくさんの方々とお話できればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
JUNJI