7/1〜7/13までヨーロッパにバイイング出張に行っておりました。
パリベースで、1日アントワープ、1日アムステルダムと駆け抜けました。
元々は去年のオープン前に海外買い付けをして、そこからオープンを迎えたかったのですが
なんせコロナの状況にまだまだ暗雲が立ち込めていたので止む無く先にオープン
この度、ヨーロッパがかなり検疫が緩和されてるとのことだったので
いきなり出発を決め、その3週間前に土壇場でチケット取ってかまして来ました。
そして今回の出張の決め手となったのは、これ以上にない程の強力な助っ人に恵まれた事もあります。
(以前から活躍を気にしていた、パリベースでスタイリストの仕事をしている彼女。彼女のセンスは表面上のファッションセンスだけでなく、様々なローカルカルチャーに対してアグレッシブに探求する好奇心旺盛さ、上手く体感するセンスが良い。)
今振り返っても、1人だと今回の仕事の中身は3分の1も成果を得られなかったと思う。
国内買い付けもそうなんですが、"古着 買い付け 卸"みたいなワード検索で得られる情報は極力避けたく
そんな彼女のローカルな強みを頼りに足が爆発するくらいとにかく歩いて歩いて歩きまくって
ヨーロッパキラキラ買い付け紀行とは程遠い
時間を掛けても何も出てこない場所も勿論何箇所か当たるし
でも歩いていかなければ、ローカルな情報がなければ
きっと出会えなかった物や人も沢山
めちゃめちゃ円安、ユーロ高だしかなりキツいバイイングトリップではありました
今の時代、わざわざ自分の足で出向いてヨーロッパまで買い付けするバイヤーもかなり少ないと思います。
リモートやら、webでやり取りできるディーラーも沢山いるでしょう
ただ、自分は何の為にお店を構えたかを考えると
やはり"現地の空気を吸う"ってのがすごく大事だとも思えました
それはweb上での情報ではなく、文章化できない感覚的な物が沢山あります
パリの空の青さだったり、その陽に照らされてる野菜の鮮やかさだったり
パリの街って凄く臭かったり、アントワープでは超正統派のユダヤ教徒を沢山見かけたり
アムステルダムでは天気の移り変わりが早く、雨に打たれたり
そして移民が多いパリでのローカルナイズされた異国フードを楽しんだり
パリのクラシックスタイルなブラッスリー/ビストロで食事をしたり
シードルを飲んだりチーズ食べたり
そんな感じで現地の香りの中でその土地の物を嗅ぎ当てて、ちょくちょく買い付けすることができました
移民街らしく西アフリカの面白い服が買えたり
ヨーロッパの若いオシャレインフルエンサー達が気にしている往年の80's-90'sメゾンの物を摘んだり
よく見る大手のスポーツブランドもユーロ企画な珍しいカラーのデザインがあったり
買い付けパッキンは恐らく来週末位に届きそう。
色々メンテもあるので8月頭位を目処に展開していくと思います。
正直、本当ヨーロッパ買い付けは益々キツくなると思います。
全くオススメできません。バチバチに気合が入ってる方でないと無理かと思います。
(レース大好き、ミリタリー・ワーク大好きな方はまた別)
そんな自分は勿論、また行きたいともう既に思っています。
今回の買い付けを持って、私の好きなファッションが如何に広域かを知って欲しいです。現状の買い付けの幅での今のセレクトから、また違うイメージになるはず。なぜKONBINIと言う名前を付けてるかがもっと分かるかと思います。
ヨーロッパ買い付け、色々悔しいこともあるのでリベンジしたいです。
(※コロナ早く収束して欲しいです。なんだかんだかなりの足枷で面倒ごとも多いです。)
そして、日本ってビックリするくらい色々な物が集まってるってことにも改めて感心させられます。国内買い付けも今後も上手く駆使したいですね。
その中でも面白い物達を引っ張って来てるので、是非是非お楽しみに!!
最後はヨーロッパの風景ダイジェストで。
JUNJI